咬筋機能低下に伴う骨密度減少と顎骨の形態変化ならびにミトコンドリア関連シェアストレス蛋白との関連を検討することを目的とした。ラット両側の咬筋にBotulinum Toxin Type Aを注射し、咀嚼筋力低下を惹起したモデルラットを作製した。骨形態計測ではBotulinum Toxin Type A投与ラットにおいて、顎骨の海綿骨の減少が認められた。また破骨細胞の増加がみられ、シェアストレス蛋白fkbp5の発現の増加傾向がみられた。これらの結果から咬筋機能低下により骨密度が減少し破骨細胞は増加するが、そこにミトコンドリアシェアストレス蛋白が関わる可能性が示唆された。
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