近年、3Dプリントを活用した付加製造技術が歯科分野に広く応用されている。本研究では、液槽光重合法で造形された試料に対して各種材料試験(硬さ試験および3点曲げ試験)を行い、積層ピッチや積層方向などの造形条件が機械的性質に及ぼす影響について評価した。また、これらの造形条件が立方体試料や支台歯形態の試料の寸法精度に及ぼす影響についても評価を行った。 本研究から、造形条件は試料の機械的性質に影響を及ぼすことが示された。さらに、立方体試料の寸法誤差には積層ピッチや積層方向が影響し、積層ピッチの違いは支台歯のフィニッシュライン形態に影響を及ぼすことが明らかとなった。
|