研究課題
①口腔癌の放射線治療患者に対する小唾液腺分泌量測定②総唾液分泌量の測定上記2項目について、リニアックの故障により新規放射線治療患者の受け入れを停止したため、症例数を蓄積できなかった。③患者アンケート:小唾液腺分泌量および総唾液分泌量との関連性評価の目的で、摂食時および非摂食時の口腔乾燥感についてVisual analog scale法にて患者アンケート調査を行った。上記の各項目は、放射線治療後の画像検査タイミングにあわせて経時評価し、小唾液腺分泌量・総唾液分泌量および口腔乾燥感との関連性を調べた。④小唾液腺の吸収線量の算出:当初の予定では小唾液腺の吸収線量を算出する予定であったが、CT画像では補綴物の金属アーチファクトによって口腔とその隣接組織を明瞭に描出できないことが多かった。MR画像をCT画像と3次元的に正確に重ね合わせ、MR画像にて描出された小唾液線存在部位の吸収線量を算出することを計画したが、放射線治療計画時にMRIを撮像した症例が少なく、また今年度は新規放射線治療患者の受け入れを停止したため、解析に必要な十分な症例数を蓄積できなかった。研究期間全体の研究成果:今回開発した小唾液腺分泌量の測定法に関しては健常者のみならず、放射線治療患者の治療中の粘膜炎発生時にも適用可能であった。しかし、元来小唾液腺分泌量は微量であり、正確な唾液分泌量の測定にはさらなる改良が必要であることが示唆された。
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