研究課題
本年度は歯周病菌由来の「細胞外小胞」が胎盤組織にどのような影響を与えるか?に関し、動物・細胞レベルから解析を行った。前年度同様、歯周病原菌を感染させたマクロファージから『細胞外分泌小胞』を回収し,10週齢の妊娠マウスに尾静脈から投与した (5μg, 2回/週)。妊娠18日目で妊娠マウスを開腹し、胎盤胎児を回収した。なおControl群にはPBSを投与した。Control群・Pg inf MQ EVs群の胎盤の組織学的構造の違いHE染色で確認したところ、Pg inf MQ EVs群では血管内腔が狭かった。両群の胎盤組織からエクソソームを回収し,質量解析を行った結果,Pg inf MQ EVs群では血管形成に関与する因子の発現が低いことが明らかとなった。両群の胎盤からタンパク質を回収し,ウェスタンブロット法で比較したところ,同様の結果が得られた。そこでヒト臍帯静脈内皮細胞 (HUVEC細胞)にPg inf MQ EVsを添加し、細胞遊走能を調べたところ、Pg inf MQ EVsを添加したHUVEC細胞は細胞遊走能が減少した。
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