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2021 年度 実施状況報告書

内視鏡外科遠隔シミュレーショントレーニングシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K17221
研究機関北海道大学

研究代表者

パウデル サシーム  北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (80811489)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード遠隔教育 / 外科教育 / シミュレーショントレーニング / Global Surgery / 腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術
研究実績の概要

2021年度に葉遠隔シミュレーショントレーニングの基盤構築と環境の整備を行い、パイロットスダディで実施可能性について検証を起こった。同時に遠隔シミュレーショントレーニングと教材を作成し、そちらもパイロットスダディで検証を行ったうちにそのデータに基づいてサンプルサイズを計算した。現在多施設共同無作為比較試験でこの遠隔シミュレーショントレーニングシステムの教育効果の検証中である。日本全国の施設の修練医が本研究に登録しており、現時点で目標の半分(20名)の遠隔トレーニングが終了している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

○遠隔シミュレーショントレーニングの基盤構築と環境整備:これまでの遠隔トレーニングと腹腔鏡下ヘルニア修復術のハンズオントレーニングの実施経験を踏まえて、学習者の汎用スマートフォンを利用した、双方向でコミュニケーション可能なシステムの構築を行った。本システムを試験的に運用し、タイムラグや回線途絶などの課題ないことを確認して実施できることを確認した。トラブルシューティングを含むセットアップからトレーニング実施に係るマニュアルを作成した。
○トレーニングカリキュラムの開発手法の確立:手術書や学術的文献分析に加え、専門家の意見をもとに実践的手術解剖、手術工程や術中ピットフォール、手術適応や合併症などの学習項目を設定し、学習項目に基づいた教材および習熟度確認指標の作成を完了した。教育システムの開発と遠隔トレーニングのPilot Studyの論文の執筆が完了していて、現在Global Surgical Education Journal of Association of Surgical Educationに投稿中である。
○遠隔シミュレーショントレーニングの教育効果検証:当該手術未経験の外科専攻医らを対象に開発した遠隔シミュレーショントレーニングの教育効果を多施設共同無作為比較試験で検証中である。Pilot StudyからSample sizeが40名必要という計算になり、現時点で半分(20名)のトレーニングが完了している。

今後の研究の推進方策

○遠隔シミュレーショントレーニングの教育効果検証
遠隔シミュレーショントレーニングの教育効果の検証の多施設共同無作為比較試験を続けている、今年度中に完了して解析を行い、発表する予定。
○国外を含めた指導者不在地域への遠隔シミュレーショントレーニングの試験的展開
今年度後半から、来年にかけて、指導者が少ない国内外地域へ、新たに開発した当該遠隔シミュレーショントレーニングシステムを試験的に実施する。国外施設としては、申請者らが定期的に現地手術指導を行なってきたネパールのチトワン医科大学を遠隔施設として、当該遠隔シミュレーショントレーニングを行い、教育効果の再現性を検証するとともに、実施における課題を抽出する。国内においては、日本ヘルニア学会と日本内視鏡外科学会と提携し、当該遠隔シミュレーショントレーニングを実施する。他術式への展開を含め、遠隔シミュレーショントレーニングの導入を促進するため、システム基盤やカリキュラム開発手法に係る情報をガイドブックにまとめ公表する。

次年度使用額が生じた理由

物品の購入予定額に比べ、実質納入価格が低かったため次年度への繰越金が生じた。この繰越金は、来年度の消耗品購入に充てることとする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] TAPP遠隔シミュレーショントレーニングによる若手外科教育2021

    • 著者名/発表者名
      桐山 琴衣、パウデル サシーム
    • 学会等名
      第14回北海道ヘルニアを学ぶ会

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公開日: 2022-12-28  

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