研究課題/領域番号 |
21K17255
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
藤堂 真紀 埼玉医科大学, 国際医療センター, 薬剤師 (40859922)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | がん患者 / アプリ / 病院 / 地域薬局 / 副作用 |
研究成果の概要 |
乳癌アベマシクリブ投与患者を対象にシステムの効果を評価した。副作用は下痢、腹痛、疲労、皮疹等。アドヒアランス(pill countを用いた服薬率(%)とmedication possession ratio中央値)はそれぞれ95と0.97。RDI 中央値は52。RDI低下理由は副作用による減量・休薬等であった。治療継続期間(日)中央値は531。アプリの入力実施率(%)の中央値は94。薬剤師外来で症状や服薬状況を確認する面談時間は全例5分以内。緊急受診は1名で、皮疹・掻痒(Grade1)が理由だった。アンケート結果は、患者、保険薬局薬剤師、医師において負担や不安の軽減にともない満足度が上昇した。
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自由記述の分野 |
がん薬物療法
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬機法が改訂されがん患者の副作用のモニタリング・フォローアップと継続的な薬学的管理と患者支援が義務化されたが、病院と地域薬局間の連携は、連携手段がなかったり、限定的であったりするという課題があり、その連携システムの開発は強く望まれていた。今回アプリを用いてシステムを構築後、運用したことで、がん薬物療法の副作用は発現したが、薬剤師が早期に重篤化を回避し、治療を継続することができた。患者、主治医、薬剤師間で互いに負担を軽減し、安全かつ効果的な治療の質の向上が期待できると考えられた。
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