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2021 年度 実施状況報告書

多職種への体験型手術室医療安全教育プログラムの開発と教育システムの確立は可能か?

研究課題

研究課題/領域番号 21K17256
研究機関杏林大学

研究代表者

吉敷 智和  杏林大学, 医学部, 講師 (20549216)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードハンスオンセミナー / 手術 / 医療安全
研究実績の概要

背景:外科手術では、患者に酸素投与と消毒用アルコールが使用される状況下で、100℃以上の高温になる医療機器(電気メス)が使用される。そのため、酸素・アルコール・高温な医療機器(手術室火災3要素)が原因となり、患者の熱傷・火災が発生した事例がある。多くは医療者側の知識の欠如や体制の不備が原因であることが多い。しかし、医療者側の医療安全教育体制は整備されておらず、早急に教育や体制を改善する必要がある。
手術は医師・看護師・臨床工学士など多職種が連携してチーム医療で行うものである。各職種が、同一の安全意識を持ち手術の遂行とトラブルに対処する必要があり、手術室の多職種に対する医療安全教育プログラムの確立が必要である。
概要:本研究の目的は、レクチャー・ハンズオンセミナー・火災時シミュレーションを取り入れた体験型教育プログラムを開発し、多職種対象の教育システムの確立を目指す。その結果、電気医療機器の安全使用に関する知識・技術が手術現場に浸透し、医療機器などが原因の患者熱傷や火災などに関わるインシデント・アクシデントが減少し、患者への安全な医療の提供が出来ると考える。
目的:本研究では、手術環境に関わる多職種(医師、看護師、臨床工学技士)向けの、電気医療機器の安全使用に関する知識・技術の教育制度を確立する。これによって、電気医療機器の安全使用に関する知識・技術が手術現場に浸透し、医療機器などが原因の患者熱傷や火災などに関わるインシデント・アクシデントが減少するのかが明らかになると考える。
2021年より順調に準備が進んでいた。
ハンズオンセミナー開催に向けた準備を整わせることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

昨年度、セミナー開催の準備が整った。 2022年度に開催が実現できた。

ハンズオンセミナー(対象は医師のみ)はすでに当院で2回開催(2018/2,6月)し、高評を得ている(倫理委員会承認番号1132)。手術室からの医療機器(電気メス本体6台)借用など問題なく出来ている。手術室火災シミュレーションもシカゴ大学で実際に行い、効果を証明出来ている。

今後の研究の推進方策

セミナー開催の予定がある。2022年 4月22日、6月24日に開催予定となっている。現在、参加者を募集中である。
セミナー評価に関しても、質問シートなど作成が終了している。

次年度使用額が生じた理由

実際にセミナー使用の消耗品の購入予定である。肉などの生物もあるためセミナー開催毎の購入となる。そのために使用計画となっております。

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公開日: 2022-12-28  

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