医薬品情報の入手・理解・評価・活用に関する教育改善に向け、学校教育における医薬品教育について、本邦の学習指導要領と米国保健教育カリキュラム分析ツールにおける医薬品に関する記載内容を比較したところ、米国では小学校低学年相当時から、発達段階に合わせ医薬品教育を行うことが求められていた。また本邦で扱う保健体育科教科書には、適切な情報源から情報を入手する方法や対人コミュニケーションスキルの習得については十分な記載がされていないことが示唆された。さらに学校薬剤師師にインタビュー調査を行い,学校関係者と協働して行う医薬品教育の推進に向けたプロセスは、教育に携わりやすい環境構築が基盤となることが推察された。
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