研究課題/領域番号 |
21K17259
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
花岡 晋平 東邦大学, 医学部, 非常勤講師 (80860866)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 国民生活基礎調査 / 精神的ストレス / K6 / 社会医学 |
研究実績の概要 |
令和3年度は、統計法36条に基づき、厚生労働省に申請し許可を得て利用可能となる、2007、2010、2013、2016年に実施された国民生活基礎調査の匿名データ(B)を利用し、介護者と被介護者のK6値に影響を与えている変数について分析を行った。さらに、統計法33条による2007、2010、2013、2016、2019年に実施された国民生活基礎調査の個票データの利用を申請し、厚生労働省より許可を得てデータを取得した。その上で、パートタイム技術員を雇用し分析に向けたデータの整理を行った。このうち、統計法36条により取得した匿名データの分析成果の一部は、令和3年度は千葉県公衆衛生学会での口演により1演題を公表済みである。これに加え、令和4年度、日本精神神経学会、日本医療マネジメント学会、国際医療の質学会(ISQua - The International Society for Quality in Health Care)で抄録が採択されており、学術総会での口演が決定している。また、これら成果の英文誌への投稿を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画に従い、統計法36条で取得した匿名データに関しては学会等で公表を進めており順調である一方、統計法33条で取得した個票データの整理に関しては、厚生労働省からの許可を得る手続きが想定外に難航したこともあり、分析前のデータ整理に若干の遅れが生じている。全体としては、おおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画に従って進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響のため、海外学会の旅費、国内学会の旅費の支出が行われなかったことと、厚生労働省からの統計法33条による個票データの取得許可を得る段階で想定外の遅れがあり、解析に必要な物品の購入を延期したことが影響している。令和4年度以降、必要な旅費および物品の支出により、次年度使用額(B-A)の差分は解消される予定である。
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