研究課題/領域番号 |
21K17271
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 長崎大学 (2023) 大分大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
齊藤 信夫 長崎大学, 熱帯医学研究所, 准教授 (60626018)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 新型コロナウイルス |
研究成果の概要 |
日本の地方における医療・介護従事者・小児の新型コロナウイルス血清疫学調査が本研究の目的である。2020年8月まで医療・介護従事者の抗体保有率はほぼ0%であった。2007年1月から2022年3月までに小児で実施された横断調査では、COVID-19感染が疑われない小児患者2557名のSARS-CoV-2 IgG陽性率が調査された。パンデミック前および第1波から第4波のサンプルは陽性でなく、第5波と第6波で陽性率が増加し、特に後期の波では明らかな上昇が見られた。
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自由記述の分野 |
臨床疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、他疾患で病院を受診したが新型コロナウイルス感染が疑われない小児におけるSARS-CoV-2 IgGの保有率を明らかにし、流行時には症状のないまたは軽症で感染している小児が一定数存在していることを示した。本研究結果は、パンデミックの異なる時期の小児における抗体有病率の変動を示し、公衆衛生政策やワクチン接種戦略の最適化のために重要な情報を提供することができた。今後もこの集団に対する経時的な血清疫学調査の実施が地方においても重要であることを示した。
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