研究課題/領域番号 |
21K17285
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
長井 万恵 群馬大学, 数理データ科学教育研究センター, 准教授 (90760067)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 女性の健康 / 疫学 / 心血管疾患 / 子宮内膜症 / 片頭痛 |
研究実績の概要 |
本研究は若年時に発症した子宮内膜症や片頭痛が後年の疾患発症に与える影響について検証を行うことが目的である。2022年度では、既存収集データでの疾患判定作業も含む、新規発症例の疾患確定作業を実施する予定であった。2021年度から来年のまでの3年間で心血管疾患における各疾患・子宮内膜症・片頭痛の発症確定データ集積を実施する予定であり、2022年度はその2年目となる。 2021年度から3年間で新規イベント発生者への疾患詳細調査票送付、回収された調査票のデータ入力およびクリーニング、疾患詳細調査票を用いた専門家による疾患確定作業を実施する。
昨年度に引き続き、子宮内膜症、片頭痛の新規発生例の探索を実施し、各疾患に対する詳細調査票を送付し、子宮内膜症は40件、片頭痛は89件の回答を得た。昨年度から引き続き、子宮内膜症症例については、詳細調査票によるデータから、外科的または画像的診断を受けた子宮内膜症とそれ以外の子宮内膜症の症例に分類・確定作業を進行中である。片頭痛については、月経関連片頭痛の確定作業中である。 アウトカムである心血管疾患については、循環器専門医による疾患判定とそのクライテリアの再調整などを実施し、既存収集データの判定および、新規収集データの固定作業中である。 仮集計として、子宮内膜症が心血管疾患発症リスクに与える影響について確認し、実施内容に不備がないことを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度から3年間で新規イベント発生者への疾患詳細調査票送付、回収された調査票のデータ入力およびクリーニング、疾患詳細調査票を用いた専門家による疾患確定作業を実施しているが、昨年に引き続き、順調に進行している。 予定通り2023年度には、一度集積データを取りまとめ、データ固定の作業に入る予定である。
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今後の研究の推進方策 |
子宮内膜症、片頭痛、アウトカム変数である心血管疾患について、新規発生例の調査ならびに詳細調査票による疾患判定を実施し、疾病評価結果の固定を行う。2023年度末から2024年度にかけて、解析用データセットの作成を実施する予定である。
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