研究実績の概要 |
我々が以前の研究(Ooka et al. BMJ nutr. prev. health 2021; Ooka et al. Int J Epidemiol 2021)で開発した、16種類の健康診断項目<体重、腹囲、BMI、血圧(収縮期,拡張期)、肝機能(AST,ALT,γ-GTP)、脂質(中性脂肪,LDL/HDLコレステロール)、血糖値(空腹時血糖,HbA1c)、腎機能(クレアチニン,eGFR)、尿酸値>を高精度に予測する人工知能モデルを活用し、これらのモデルによる予測結果に基づいた保健指導を実施する事で、それらを活用しない既存の保健指導よりも、受診者の健康増進に効果を与えるかについて、ランダム化比較試験「人工知能による健康予測が個人の健康増進に与える影響の検討:ランダム化比較試験」による検討を、山梨県厚生連健康管理センターにおいて2021年4月から開始した。ランダム化比較試験のUMIN-CTR 臨床試験登録は右記ページから確認できる。(https://center6.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr_view.cgi?recptno=R000049911) 結果として、2021年4月1日から2022年3月31日までに研究条件を満たした2,426人の対象者のうち、同意を得られた1,851人(76.3%)に対して研究を実施した。2022年4月1日から2023年3月31日までは、2021年度に研究を実施した研究対象者のうち、2022年度にも人間ドックを受診した者から結果を収集した。同試験は研究期間を通して問題なく実施され、同ランダム化比較試験の介入は2023年3月31日をもって終了した。2023年度には今まで集められた結果を集計・解析し、結果については学会や論文等での発表を行っていく予定である。
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