研究課題/領域番号 |
21K17332
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
眞嶋 ゆか 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (40888286)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 接触力 |
研究実績の概要 |
皮膚を拭く行為はこれまでの自身の経験や感覚によるところがあり、拭く時の力の程度に関する調査結果はほとんどないのが現状である。したがって、皮膚の損傷を最小にするケアの探求に向けて、「拭く」動作の可視化が必要であると考える。本研究は、研究①皮膚を拭く時の接触力と拭く動作に関する実態調査と、研究②拭く動作と皮膚バリア機能との関連を明らかにしようとするものである。2022年度は、研究①の研究計画書を作成し、調査を行った。研究①については以下の調査内容で実施した。 【目的】成人女性が、不織布のおしりふきで自身の皮膚および多層構造皮膚モデルを拭く時の接触力を明らかにする 【対象】成人女性30名 【調査方法】自身の手を普段の拭き方で拭く時、多層構造皮膚モデルを弱く(優しく)拭く時、強く(しっかり)拭く時の3時点における接触力について、それぞれ薄手と厚手のおしりふきを使用し、拭き方の条件を定めた上でウェアラブル触動作センサーHapLogを用いて測定した。 【調査時期】2023年2月~4月 結果については現在データを解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究①の計画書の提出と審査が当初の予定より少々遅れたため、調査の開始時期も遅れてしまった。調査は順調に進行し問題なく終了したため、全体の研究計画の進行に特に支障はないと考える。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、研究①で収集したデータを解析してまとめ、学会誌へ投稿する予定である。その後、研究①で得られた接触力の結果をベースに、研究②の調査方法の検討とプレテストを行い研究計画書を作成する。拭く時の接触力の程度が皮膚のバリア機能に及ぼす影響を調査する予定である。計画書の作成にあたり、協力者の身体面(特に皮膚トラブルの発生やその時の対応等)への配慮や調査方法について十分に検討する。 2024年度は、研究②の調査を実施する予定であり、調査期間は約1~2か月程度を見込んでいる。調査に必要な測定機器は購入している。 2025年度に、研究①と研究②の結果を論文としてまとめ、学会誌へ投稿する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査が年度をまたいで行うことになり、協力者への謝礼や必要物品等の購入も年度をまたいでしまうことになった。翌年度分として請求した助成金の一部は謝礼金として、2023年度4月の調査時に使用した。残金は、データの解析や次の研究に必要な物品の購入に使用する予定である。
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