研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、タオルの使用期間における生菌数(セレウス菌)の比較では、2, 4, 6ヶ月で顕著な差は認められなかったことから、少なくとも2ヶ月間洗濯と使用を繰り返すことにより、皮脂等の汚れが繊維に定着し、細菌が繁殖し易い状態になると考えられた。また、再生タオルでは、高圧蒸気滅菌以外の消毒・洗濯法でセレウス菌が残存していた。本結果は、医療従事者となる看護学生への講義(感染制御学)および基礎看護技術におけるタオルを用いた演習の中で科学的根拠を示すデータとして活用し、清拭タオルの衛生管理方法と感染制御という統合した視点が培われるように教育にできる。
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