研究課題/領域番号 |
21K17341
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研究機関 | 大手前大学 |
研究代表者 |
卯川 久美 大手前大学, 国際看護学部, 准教授 (40847266)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 新人看護師 / 組織社会化 / プロアクティブ行動 / 他者支援 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、入職後の新人看護師の組織社会化におけるプロアクティブ行動の経時的変化と、他者支援との関係を明らかにすることである。新人看護師の組織社会化におけるプロアクティブ行動の変化を縦断的にとらえることで、どの時期にどのような支援が新人看護師のプロアクティブ行動に関係しているかを明らかにし、新人看護師の組織社会化におけるプロアクティブ行動の経時的な変化に基づいて、職場での具体的な教育支援を検討することができる。また、その結果、新人看護師が自己のプロアクティブ行動を発揮し、早期の職場適応や看護実践の質保障にもつながると考える。2022年1月に全国病院一覧データから近畿圏にある病床数300床以上の病院64施設を系統抽出法にて抽出した。抽出した施設の看護管理責任者(看護部長など)に責任者用調査協力依頼状と責任者用協力意向確認状、サンプルとして対象者用調査協力依頼状、調査票を送付した。依頼状の返送により協力の同意の得られた施設は12施設であった。2022年5月初旬から下旬にかけて、同意が得らえた施設の看護管理責任者に対象者用調査協力依頼状、1回目の調査票、調査票返送用封筒を責任者用調査票送付状を添えて送付し、対象者への配布を依頼する予定である。研究対象者には調査票の返送を以て研究協力の同意を得たこととする。また、対象者用調査協力依頼状と責任者用調査協力依頼状に、研究の目的、方法等を説明し、研究協力に関して強制力が働かないように、研究への協力は自由意思で行っていただくよう倫理的配慮を行う。なお、調査票には追跡番号を付与しないため、途中辞退の意思表示があってもデータの抽出は不可であることを明記する。他者支援尺度の開発者には尺度使用の許可を得ている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度8月から12月頃に研究協力依頼を行う予定であったが、2022年1月に行った。医療機関であり、新型コロナウイルス感染症対応が懸念されたため、若干遅らせた。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は縦断的研究であるため、本年度に3回のデータ収集を予定している。1回目は入職後1か月である。したがって、5月に1回目の質問紙調査を予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナウイルス感染症により学会参加が不可となったことや、対面での研究打ち合わせが不要になったことなどがあげられる。
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