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2021 年度 実施状況報告書

視線解析の手法を用いた難聴児における他者感情認知の分析と訓練法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K17371
研究機関九州大学

研究代表者

福井 恵子  九州大学, 大学病院, 言語聴覚士 (40584628)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード難聴 / 表情認知 / 感情認知 / 視線解析
研究実績の概要

難聴者は、聞こえにくさを補うために人の口唇に注目しやすい。この難聴者特有の視線の動き方は、表情認知(表情を見て喜びや悲しみなどの気持ちを理解する能力)に悪影響を及ぼし、他者の心情理解(文脈や言動から他者の気持ちを理解する能力で表情認知より高次の処理が必要)の困難さについても二次的に引き起こされている可能性が高い。よって、本研究は、難聴者のコミュニケーション能力について、他者感情認知の観点から客観的に検討するため、他者の表情を見る時の難聴児の視線の動き方を記録・分析し、これが他者の感情や心情の認知に与える影響を評価し、適切な支援に繋げることを目的とする。
本研究の目的を達成するため、2021年度は、まず対象者の確保を前提に、国際医療福祉大学に研究協力を依頼し、内諾を得た。その後、九州大学病院の倫理委員会へ倫理申請を行い、承認を得た。
ただちに研究を開始したかったが、コロナ禍であり研究対象者の確保に難渋し、また、研究環境を整えることが困難であった。さらには、2021年度の研究予算を考慮すると、当初予定していた視線解析装置一式を購入することが困難であり、機器の選定からやり直す必要があった。検討の結果、研究デザインに最も適し、予算内で機器の一部を購入し、残りをレンタルすることが可能であるものを選定した。一部をレンタルすることになったため、データ収集を複数年度にまたがって実施することが困難であると判断し、研究実施期間を2022年度、2023年度に限定することとした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初は2021年度にデータ収集を開始する予定としていたが、コロナ禍であり適切な研究環境の確保が難しかった。
また、予算の問題によって使用する機器一式を購入することができず、機器の選定をやり直した。複数の危機から選定し、使用する機器の一部についてはレンタルすることにした。これに関連し、データ収集の実施を、2021~2023年間の3年間継続してデータ収集を行うことを断念し、2022年度、2023年度にデータ収集を行うこととした。

今後の研究の推進方策

現在、機器レンタルのための準備と、コントロール群のデータ収集に協力いただく予定の施設において、倫理審査の申請準備を行っている。
機器のレンタルが可能となり、業者からのレクチャーを受けたのち、直ちにデータ収集を開始できる予定である。

次年度使用額が生じた理由

機器一式の購入を断念し、一部レンタルとしたため

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公開日: 2022-12-28  

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