研究課題/領域番号 |
21K17389
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研究機関 | 岩手保健医療大学 |
研究代表者 |
下野 純平 岩手保健医療大学, 看護学部, 准教授 (00782476)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 早産児 / 新生児外来 / フォローアップ外来 / 両親 / 看護 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、早産児がNICU退院後の、両親への看護援助の継続を検討するとともに、新生児外来・フォローアップ外来(以下、フォローアップ外来とする)における看護援助の開発に向け、基礎資料を得ることである。2021年度は以下を行った。 1.国内のフォローアップ外来における看護についての研究動向および看護の現状を明らかにするために、医学中央雑誌Web(Ver.5)を用いて得られた、研究目的に該当する文献の分析・検討を行った。文献検討で得られた研究成果の一部は、日本小児看護学会第32回学術集会に演題登録した。 2.国外の文献検討を行い、上記1.の研究成果と合わせて、国内のフォローアップ外来における看護実践の実態を調査するための質問紙を作成した。質問紙作成過程においては、量的研究の経験がある看護学研究者にスーパーバイズを受けた。また質問内容ならびに表現の適切性については、NICU看護、小児看護の経験がある看護学研究者と協議した。 3.作成した質問紙を用いて2022年度に行う調査について、所属施設の研究倫理審査委員会への申請書類作成および審査申請を行い、承認された。質問紙の郵送先については、より研究目的に即したデータを収集するために、交付申請書に記載した研究実施計画を見直し、一般社団法人日本周産期・新生児医学会ホームページに記載されている新生児認定施設から、厚生労働省が公表している周産期母子医療センター施設リストに記載されている施設に変更した。現在は、施設への質問紙送付のための準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
交付申請書に記載した研究実施計画では、質問紙調査について、2022年度に所属施設の研究倫理審査委員会への申請書類作成および審査申請を予定していたが、以下の理由で、当初の計画以上に進展した。 1.国外のフォローアップ外来における看護について、過去に文献検討を行った研究成果の詳細を入手できたため、当初の想定よりも文献検討を円滑に進めることができた。 2.質問紙作成過程において、量的研究の経験がある看護学研究者や、NICU看護、小児看護の経験がある看護学研究者との会議を、当初の想定より円滑に行うことができ、質問紙を予定より早く作成することができた。
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今後の研究の推進方策 |
交付申請書に記載した研究実施計画に沿って以下に取り組む。 1.作成した質問紙を用いた調査を行い、データを分析する。 2.文献検討および質問紙調査で得られた成果から、面接調査に向けたインタビューガイド作成を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
関連研究の情報収集のため参加を予定していた学術集会がCOVID-19の影響でオンライン開催となったこと、研究資料が想定よりも安価で入手できたことから、残金が生じた。 次年度は、質問紙の印刷・発送、質問紙調査の結果入力を業者委託することを計画している。質問紙は自由記述もあり、当初の想定より経費が必要となる可能性があることから、残金を充てる予定である。
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