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2023 年度 実施状況報告書

妊産婦にとって重要なアウトカムと体験談による分娩期ケア情報提供ツールの構築と評価

研究課題

研究課題/領域番号 21K17402
研究機関聖路加国際大学

研究代表者

増澤 祐子  聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (70824712)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード重要なアウトカム / 妊産婦 / 分娩期 / エビデンス / ナラティブ
研究実績の概要

本研究は、妊産婦の意思決定に欠かせない、分娩期ケアにおける「妊産婦にとって重要なアウトカム」を探索し、妊産婦が知りたいと考えている「妊産婦にとって重要なアウトカム」に関する分娩期のエビデンスと、妊産婦の体験談を含む分娩期ケアの情報提供ツールを構築し、評価することを目的とする。
2023年度は、2022年度に実施した出産に関する体験の語りの分析をもとに、
妊産婦の考える重要なアウトカム候補を抽出し、妊産婦や周産期医療を提供する医療者をパネルとする合意形成会議の準備を行った。重要なアウトカムの候補には、母体のアウトカムと児のアウトカムがあるが、それらを合わせて、各アウトカムの重要度を検討する予定である。また、合意形成の方法には様々な方法があるが、専門家の意見を踏まえてデルファイ法で実施すべく検討し、研究倫理審査の承認後、2024年度に実施予定である。
重要なアウトカム候補の集出と同時に、分娩期のケアに関するエビデンスの収集を行い、情報提供ツールのエビデンスに記載する内容の吟味を実施した。エビデンスの内容としては、国内外のガイドライン(NICE、WHO、日本助産学会)や、Cochrane Database of Systematic Reviewを主に対象としている。分娩期に助産師が提供する助産ケアと2021年に実施した妊産婦の体験談の内容を突き合わせ、可能な範囲でエビデンスと体験談のナラティブが融合するような情報提供ツールのコンテンツ内容を吟味した。
これらを行うことで、次年度の評価研究の準備を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、教育や実習により多くの準備が必要となり、研究に費やすエフォートが小さくなってしまったことや、体調不良により、2023年度に実施予定であった評価研究の準備が遅れている。

今後の研究の推進方策

2023年度に行った準備をもとに、2024年度は合意形成会議、情報提供ツールの評価研究を実施する。

次年度使用額が生じた理由

情報提供ツールとして作成予定のウェブサイトの構築や、評価研究に至らなかったため、2024年度への繰り越しが生じている。今年度は、主に評価研究やウェブサイトの構築に助成金を使用予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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