研究課題/領域番号 |
21K17407
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
松井 理恵 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (60736263)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 保健推進員 / エンパワメント / 協働 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、先行研究において作成した「保健推進員のエンパワメントを通した地域の健康づくり推進のための協働モデル」を実際の活動に適用し、有効性を検証することである。2自治体を対象とし、保健師・保健推進員に2年間モデルを使用しながら活動を展開してもらい、その期間に参加観察およびインタビュー調査を実施し、有効性を評価する。 5年間を研究期間とし、2段階4調査により構成する。初年度である令和3年度は、まず本研究の前提となるモデル開発についての論文を学術雑誌に2本投稿し、1本採択された。令和3年7月から令和4年3月まで、産前産後休暇・育児休業の取得により、研究を中断した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和3年度は7月から年度末まで、産前産後休暇・育児休業を取得することがわかっていたため、それに応じた研究実施計画とした。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度は調査1として、「対象選定のための調査」を実施する。協働モデルの適用に向けて、保健推進員活動に課題を抱える自治体や協働モデルの使用に関心を示す自治体を対象として選定する。県内35市町村を対象に、質問紙にて保健推進員の活動状況や、育成・支援の現状、活動推進に関わる課題を把握する。また、協働モデルを適用し活動を実践することの希望の有無を把握する。これにより2自治体を選定する。 年度の後半には、調査2-1モデル適用前の活動状況の把握を1例目において実施する。具体的には、保健師を対象に、保健推進員の活動の経過や現在の活動状況、育成支援体制などについて、インタビューにより聴取する。また定例会や保健推進員が集まる機会など、日頃の活動の様子を参加観察し、協働やエンパワメントの現状を評価する。 また現在投稿中である、本研究の前提となるモデル開発についての論文の採択を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和3年度は、採択された論文の別刷料金として、支出した。7月から年度末まで産前産後休暇・育児休業を取得したため、次年度使用額が生じた。 令和4年度は研究を再開するため、調査に伴う旅費や、調査を実施するために必要となる物品等消耗品の購入に使用する。
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