研究課題/領域番号 |
21K17413
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
加利川 真理 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 講師 (50612404)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 在宅 / 終末期がん / 配偶者 / 遺族 / 訪問看護師 / 教育プログラム |
研究実績の概要 |
本研究は、配偶者遺族の複雑性悲嘆の予防を目指し、がん患者を看取る配偶者の介護中から死別後における介護の肯定的な認識に着目した訪問看護師への教育プログラムの開発を目的とする。 具体的には、①がん患者の配偶者の複雑性悲嘆と経時的な介護認識との関連性の分析、②がん患者の配偶者の介護中から死別後の一連のプロセスを通した肯定的な介護認識に着目した訪問看護師の役割の構成要素の分析、③配偶者の肯定的な介護認識に着目した訪問看護支援に関連する要因の分析を行う。④各調査の結果を集約し現状や課題から教育内容を明確にする。以上のことから、現実的かつ学習効果が期待できる教育プログラムの構築とその実用化を目指す。 令和3年度は、配偶者遺族の複雑性悲嘆に関連する要因を明らかにし、がん患者の介護中から死別後にある配偶者の効果的な支援の指針を得ることを目指していた。そのため、介護中から死別後の過程にある配偶者へ質問紙調査を実施する予定であったが、今年度は、質問紙の作成にとどまった。同時に、質問紙調査の実施に向けて、研究倫理審査を得る準備をおこなった。 次年度は、今後の本格的な調査研究依頼と打ち合わせを開始し、本格的調査への準備を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
質問紙の作成と研究倫理審査を得る準備までにとどまり、質問紙調査の実施にまでは至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、訪問看護ステーションの管理者に研究協力の依頼を進め、データ収集を行う。 調査結果は、国内の学会で報告する機会を得られるように準備していく。また、配偶者の肯定的な介護認識に対する訪問看護の役割に関する構成要素を明らかにすることを目的に、訪問看護師に面接調査を実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度に予定していた、がん患者を在宅で看取る配偶者への質問紙調査を実施するにあたり、質問票の作成に時間を要し2年目に持ち越したためである。
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