独居高齢者を対象に3か月間のスクリーン付きスマートスピーカー(Alexa)を活用した包括的フレイル予防支援システム介入を行い、心身機能変化やフレイル予防効果を検証した。Alexaを活用した日々の活動をFitbitでモニタし、運動・栄養実践の推奨を行ったところ、歩行速度とTMT-Aが有意に改善した。更に高齢者に望ましいとされる中等度運動強度相当のFitbitログが有意に増加した。対象者の半数以上がICTを活用した非対面式プログラムに対し、生活習慣の見直しと健康行動持続のきっかけ、孤独感の解消に役立ったと回答した。本プログラムが活動意欲の向上(動機づけ)や行動変容に資する可能性が示唆された。
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