研究課題/領域番号 |
21K17444
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研究機関 | 四天王寺大学 |
研究代表者 |
吉本 和樹 四天王寺大学, 看護学部, 助教 (80413483)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 高齢者施設 / 発熱 / 感染対策 / 特別養護老人ホーム |
研究実績の概要 |
令和3年度は、計画通り、「施設への協力依頼」、「研究に興味を示してくれた施設への説明」、「施設における発熱発症状況と感染対策について」、「研究協力者(研究対象者)の募集」について研究を進めた。 (1)施設への協力依頼 本研究は特別養護老人ホームに入所中の高齢者の感染による発熱発症状況と各施設で行われる感染対策の関連を明らかにする研究である。この研究に協力してくれる施設を募った。 (2)研究に興味を示してくれた施設への説明 コロナ禍であり、研究代表者が懇意にしていた施設から研究協力の見合わせが相次いだことから研究協力施設探しは困難を極めたが、現時点で複数の施設から研究協力が得られている。 (3)施設における発熱発症状況と感染対策について 研究協力施設の施設長と現時点での施設における感染対策の不十分である可能性のある部分について話し合いを行った。現時点よりも感染対策を強化するべきだと思われる部分に注意して感染対策を行ったり、新たに追加した感染対策を行うことで、感染による発熱発症の割合が低下する可能性について話し合いを重ねた。 (4)研究協力者(研究対象者)の募集 研究協力施設に入所中の高齢者及び高齢者家族に対して、研究協力の依頼を行い、研究協力いただける方から同意書を得ることができた。そして、同意書による研究の同意が得られた方から、データ収集し、分析を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和3年度交付申請書で予定した研究は順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
(1)新たな研究協力施設の開拓 コロナ禍で高齢者施設の多くはできる限り部外者が施設内に出入りすることに懸念を抱いており、研究協力に内諾してくれていた施設が協力辞退の申し出が相次いでしまい、現時点では研究協力施設が十分とは言えない。研究結果の精度を上げるためにもさらなる研究協力施設の開拓をおこなっていく。 (2)データの収集 研究協力の同意が得られている方のデータ収集を行う。また、今年度は各研究協力施設で感染対策を強化していくことになっている。したがって、研究開始前と研究開始後の発熱発症の割合を比較検討していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究協力いただいた施設に対して感染対策費用を負担することになっているが、昨年度は研究協力依頼と感染対策としてどのようなことをするのか、どのような物品が必要なのかについて話し合うところまでで終了しており、翌年度に実際に感染対策費用を負担することになった。したがって今年度から実際に感染対策費用を負担していくため次年度使用額が生じた。
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