研究課題/領域番号 |
21K17446
|
研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
田中 陽子 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (60448727)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 在宅ケア児 / 重症心身障害児 / 医療的ケア児 / 愛着 / 愛着形成支援 / 尺度開発 / 母子保健 |
研究実績の概要 |
本研究は、在宅重症心身障害児および医療的ケア児とその家族の愛着形成に焦点をあて、愛着支援ニーズ評価尺度の開発と信頼性・妥当性の検討を目的とした。尺度の信頼性・妥当性の検討は、全国の訪問看護ステーション名簿で小児対応可能事業所1581か所の在宅小児訪問看護を利用している養育者を対象に無記名web質問紙調査を行った。再テストについては同様の対象に無記名web質問紙調査を3週間後に依頼した。調査内容は、個人属性、尺度原案修正案、基準関連妥当性の外部基準尺度、育児自己効力感尺度、ソーシャルサポート尺度、育児負担感尺度であった。畿央大学研究倫理委員会(R3-19)(R3-35)で承認を得た。結果、1回目の回答は126名、再テストは59名であった。母親121名、父親5名であった。項目分析で6項目を除外した。探索的因子分析で16項目5下位尺度が抽出された。5下位尺度は「親子のかかわり」「学校での思い」「親の感情」「親密感」「相談」と命名した(累積寄与率66.7%)。本尺度のCronbach’s α係数は、0.85であった。ICCは、0.5~0.9であった。本尺度の各下位尺度は、外部基準下位尺度と有意な相関を認めた。確認的因子分析により、愛着支援ニード評価尺度5因子16項目の仮説モデルの適合度指標は、GFI=0.826、RMSEA=0.097が確認された。愛着支援ニード評価尺度16項目5下位尺度は、一定の信頼性、妥当性を備えた尺度であることを確認した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の調査のため、分析に十分な研究協力を得ることが困難であった。引き続き調査依頼を実施し再調査を実施する。
|
今後の研究の推進方策 |
全国特別支援学校を対象とした尺度開発の調査を実施しする。調査結果の分析を行い、研究成果を国内外の学会発表および論文にて公表を行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
継続してアセスメントツールの開発に関する調査を実施し、妥当性・信頼性の高い尺度開発を行うため。
|