研究課題/領域番号 |
21K17448
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
野口 宣人 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 講師 (20805105)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | COVID-19 / ワークエンゲイジメント / 看護師 / ストレス |
研究実績の概要 |
令和3年度は防衛医科大学校と自衛隊中央病院における倫理審査をクリアした後、防衛医科大学校病院と自衛隊中央病院の看護管理者及び各病棟の看護師を対象に研究説明を実施した。その後研究対象機関の看護師から調査協力を得ることができ、令和3年10月防衛医科大学校病院と自衛隊中央病院に所属する看護師約800名(看護管理者等を除く)を対象に調査票を使用したベースライン調査を実施した。 調査項目は、基本属性(年齢、性別、教育歴、所属部署など)、COVID-19対応に伴う仕事上の変化の有無(業務内容の変更、勤務場所の変更、勤務時間の増減など)、ワークエンゲイジメント(UWES日本語版)、共感特性(日本語版対人反応性指標)、心理的苦悩(K6日本語版)である。 ベースライン調査後、研究結果のフィードバックを希望された研究対象者に対して、個人ごとに結果を郵送した。現時点でのCOVID-19に伴うストレスやワークエンゲイジメントの状況についてフィードバックすることで、研究対象者が自身の現状を把握できるよう配慮した。 調査票の回収率は約60%であり、収集されたデータを用いてワークエンゲイジメントをアウトカムとし、共感特性や基本属性、COVID-19対応に伴う仕事上の変化の有無、心理的苦悩を独立変数として、多変量解析を行っている途中である。現時点では看護師のワークエンゲイジメントにおける保護因子及び脆弱因子を同定するまでには至っていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の発生により、研究代表者がその実習や講義など学生教育に関する対応に追われ、研究遂行のための時間捻出が困難となっている。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19に伴うヘルスケアワーカーへの影響に関する論文は多数報告されていることから、スピード感をもって研究結果を発表したいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、参加を予定していた国際学会・国内学会がすべてオンライン化され、さらに出張が許可されない状況が続いた。そのため、旅費を執行する機会が大幅に制限された。また、研究代表者がCOVID-19に伴う実習や講義の変更等の対応を行っていたことから、研究計画を縮小もしくは延期せざるをえなかった。 以上のことから支出が予定を下回った。残額分は2022年度以降の旅費等の研究費にあてることを計画している。
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