研究課題/領域番号 |
21K17454
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐伯 将臣 名古屋大学, 医学部附属病院, 特任助教 (40822292)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 歩行解析 / 足底圧 / インソール / モーションキャプチャ |
研究実績の概要 |
名古屋大学が医療、健康維持等に係る包括連携協定を締結している愛知県新城市作手地区において、歩行に関するデータ測定を行なった。新城市作手地区で、つくでシャレットワークショップを開催した。同ワークショップには新城市作手地区の住民、および他の新城市と周辺地域の住民が参加した。 参加者を対象に、eRubberを搭載したインソールを装填したシューズを装着し歩行時の計測を行った。歩行時の動的な足底圧のデータを計測した。また、同時に歩行解析を行うアプリケーションによる歩容の計測を行った。同アプリケーションは、タブレット端末にインストールを行い、タブレットに搭載のカメラで対象者の歩行をキャプチャすることで歩行に関する情報を得るものである。得られた情報は通信先で解析され、タブレット端末に結果が返ってくるシステムとなっている。 本実績は、実施計画の『クラスター分析を用いた足底部動的荷重の分類』の実現に向けたものである。 また、同参加対象者において、eRubber搭載したインソールを装填したシューズを用いた計測を、3Dマーカーレスモーションキャプチャを設置した環境において実施した。住民を対象とし、同じ歩行において、eRubber搭載したインソールと3Dマーカーレスモーションキャプチャのデータ計測を行なった。 本実績は、実施計画の『 インソール型静圧センサとモーションキャプチャのデータ同期取得システムの確立』『 力学的再現性の高い筋骨格モデルの構築』に関する進捗である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究では、コホート調査による腰痛の発症に関連する足底部動的荷重の特定を予定しており、データの取得を新城市協力のもと行うことが重要である。本年度は、新城市の協力のもとつくでシャレットワークショップを開催し、市民を対象とした測定の機会を実現できているため。 また、インソール型静圧センサとモーションキャプチャのデータ同期取得システムの確立を目的としており、eRubber搭載したインソールを装填したシューズを履いた歩行を3Dマーカーレスモーションキャプチャの設置環境下で実施しており、同じ歩行における両機器のデータの取得を達成しているため。
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今後の研究の推進方策 |
インソール型静圧センサと3Dモーションキャプチャを用いて、足底部動的荷重データと3次元動体解析データを取得するシステム構築を推進する。 また、力学的再現性の高い筋骨格モデルの構築を予定する。足底部動的荷重データを取得することを可能とするため、データ基盤の構築と住民を対象としてデータの取得を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
3Dマーカーレスモーションキャプチャシステムは、本年度は購入ではなく、他の資源を活用することで用意できたたためである。本年度は、トライアルとしての3Dマーカーレスモーションキャプチャによる歩行解析と足底圧測定を行うことが可能であった。また、今年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、情報収取及び成果発表にを目的とした海外、国内の移動に関わる必要が発生しなかったためである。 初期のデータ解析により、その有用性を再確認した上で、次年度以降に3Dマーカーレスモーションキャプチャシステムの購入を予定する。また、海外、国内での情報収取及び成果発表も新型コロナウイルス感染拡大の状況をみて進める。
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