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2021 年度 実施状況報告書

筋肉への直接圧迫を併用したストレッチング方法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 21K17468
研究機関弘前大学

研究代表者

高橋 純平  弘前大学, 保健学研究科, 助教 (30583968)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードストレッチング / 圧迫刺激 / 超音波画像診断
研究実績の概要

2021年度は,圧迫刺激を受けた筋肉の筋厚の変化に関するプレ実験を実施した。本研究は,本施設にはなく経験の少ない機器であるエラストグラフィ機能付き超音波画像診断装置での評価が重要な位置づけにあるため,まずは,機器の理解に努めた。使用条件や環境調整に時間を割き,信頼性・妥当性の高いデータの抽出となるように機器ならびに環境の調整を行った。
当初想定していた通り,圧迫刺激を加えた状態での筋肉全体の変化を,一回の計測で評価することが困難であったため,圧迫刺激が定量となるように調整を行いながら,同一筋肉の2か所(筋膨隆部,筋腱移行部)での超音波画像診断評価の方法の確立を目指した。
プレ実験の結果,圧迫部位と別部位の筋内変化を評価する場合は,ハンドヘルドダイナモメーターで定量的な圧迫刺激を加えながら超音波画像診断評価をすることで,安定したデータ収集ができることがわかった。
また,圧迫部位と同部位の筋内変化を評価する場合には,当初はプローブ上からハンドヘルドダイナモメーターを使用することで圧迫量を調整することを想定していた。しかし,圧迫刺激量を基準としてプローブを押し付けてしまうと,超音波画像診断によるエコー画像に影響が出てしまい,信頼性が乏しくなることがわかった。そのため,計画を変更し,プローブ位置は圧迫部位の直下で評価するようにした。
この後は本実験に移り,筋肉の筋内評価を筋硬度計ならびに超音波画像診断装置を用いた評価を実施する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本来であれば,今年度時点で本実験を実施する予定であったが,COVID-19の拡大により,データ収集が困難であった。具体的には,実験室へ学生を含む人の入館制限措置が出されたため,対象者のデータ収集が不可能な状況となってしまった。
当初の予定では,2022年度前半までにデータ収集および解析を終了する計画であったため,大幅な遅れではないものの,予定より半年間先送りし,データ収集までを2022年度前半に行う予定である。

今後の研究の推進方策

本研究は圧迫刺激を加えた静的ストレッチング,いわゆるダイレクトストレッチングの効果的な方法の確立が最大の目的である。若干の進捗状況の遅れはあるものの,2021年度は予定通り圧迫刺激中の筋内変化の検討,ダイレクトストレッチングの適切な圧迫部位の検証を行う予定である。ただし,ストレッチングの効果検証を3か所の筋肉で検討する予定であったが,当初の予定より若干遅れているため,対象とする筋肉の選択については,検討していくこととする。

次年度使用額が生じた理由

当初予定としていたエラストグラフィー機能付超音波画像診断装置は,予算の関係上安価な製品に切り替え,さらに学会参加のための旅費が不要となったため,若干の次年度使用額が生じた。
次年度使用予定の経費は,実験に必要な設備備品費と消耗品費の購入,情報収集ならびに学会発表のための学会参加費に使用予定である。ただし,当初予定していた旅費に関しては,参加予定の学会がweb学会に変更となったため,使用しない予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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