研究実績の概要 |
褥瘡面に薬剤溶出性マイクロニードルシート(以下MNLDDS)を固定するための最適なマイクロニードル長の検討の検討を行う。マウス皮膚創傷面への固定に最適なマイクロニードル長は不明であるため、褥瘡面にMNLDDSを固定するための最適なマイクロニードル長を決定する。 Balb/cマウス10匹を対象とし、ストレプトゾトシンによりI型糖尿病を誘発し飼育したマウスの背部皮膚に無菌条件下で全層皮膚 創傷を作製する。マウスをイソフルランで吸入麻酔したのち、剃毛し、70%エタノールで洗浄する。背部の皮膚を正中線 でつまみ上げ、滅菌使い捨て生検パンチ(直径4mm, Kai Industries)で2層の皮膚に打ち抜き、正中線の両側に計6つの創傷を作製する。マウスの真皮層の厚みは約400μmのため、マイクロニードル長を100μm, 200 μm, 400μmと変えた3種類の直径3.8mmの円形 MNLDDSを2枚ずつ、創傷面に貼付し、さらにサージカルテープで固定する。1週間後、 MNLDDSの固定率を比較検討し、固定に最適なマイクロニードル長を決定する。
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