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2023 年度 実施状況報告書

リンパ系を介した免疫・炎症増強による脳血管機能低下が虚血ペナンブラに及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 21K17486
研究機関広島大学

研究代表者

前田 久  広島大学, 病院(医), 契約理学療法士 (80883545)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード循環
研究実績の概要

本研究課題は、頸動脈リンパ節の機能が、免疫系を介して脳梗塞の形成にどのように寄与しているのかについて、血行動態を指標にしながら検討する事である。そのため、in vivoで経時的に脳血行動態を評価する事のできる実験動物モデルの作製が必要である。本研究課題では、先行研究でよく用いられている塞栓糸を用いた脳梗塞 (mcao)モデルを本研究の目的にあわせてマイナーチェンジする事にし、研究課題採択後より、モデル作製の確立に取り組んでいた。当該年度は所属研究機関の変更に伴い使用できる研究機器等が使用できなくなり、研究計画の変更が必要となったため、これまでの研究成果を振り返り、今後の課題について検討を実施した。
本研究は、脳梗塞後の炎症初見と脳を栄養する血管の拡張能の関係性を検討する課題であるが、脳梗塞作製ラットにおいて、脳梗塞と血管機能の指標である血管造影による血管径評価や超音波ドップラー法を用いた血流速度との関係に関しては当初に想定していた結果とは異なる結果が得られている。
しかし、これらの結果が得られた前提として実験動物の測定においては麻酔下であるという条件付きのため、通常の生理的な状態をうまく反映しているかどうかは不明である。また、血管を測定する部位と梗塞巣との位置関係が厳密には検討できていない。また、脳梗塞作製した際の死亡率が比較的高く、測定は脳梗塞後1週間程度まで評価する予定であったがうまくいっていない。以上のようなことが今後の検討課題となる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当該年度は所属研究機関の変更があり、研究環境が大きく変わったため、計画の変更が必要となったため。

今後の研究の推進方策

これまでの研究成果を振り返り、現在の研究環境にて実施できる方策を検討し、循環障害に対する標的臓器への影響を検討していく。また学会発表等の学術集会への参加によって、情報収集を行う。

次年度使用額が生じた理由

所属研究機関の変更に伴う研究計画の変更および実験モデルの変更の必要性が生じている。学会参加による情報収集および携帯型の超音波断層装置の購入を検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 食道がん患者の周術期における身体機能および健康関連QoLの変化2024

    • 著者名/発表者名
      前田久
    • 学会等名
      第61回日本リハビリテーション医学会学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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