研究課題
本年度は、昨年度にCOVID-19感染症においてもHMGB1がサルコペニアの原因因子として重視されことから、マウス筋芽細胞C2C12をHMGB1で処理した時に、変化するマイクロRNAを網羅的に抽出した。その中で、もっとも発現が亢進したのがmiR-494であった。HMGB1処理により、miR-494は4.6倍に発現が増加した。miR-494ミミックにてC2C12細胞を処理すると、PGC-1αとc-mycの発現が抑制され、ATP産生が低下した。さらに、筋成熟度を示すSDS可溶性ミオシン軽鎖1のタンパクレベルが低下した。逆に、miR-494インヒビターでHMGB1と同時処理したC2C12細胞では、ATP産生の低下やSDS可溶性ミオシン軽鎖1のタンパクレベルの低下は認められなかった。これらのことから、miR-494を抑制することにより、COVID-19感染症におけるサルコペニアを抑制する可能性が示唆された。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件)
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