本研究は、虚弱かつ高齢な慢性心不全(CHF)患者に対する、心臓リハビリテーション(CR)に補助的に行うNMES療法の安全性および有効性を評価することを目的とした。虚弱かつ高齢なCHF患者8名を対象とした。対象は、8週間のCRとNMES療法を併用した後にウォッシュアウト期間を経て、8週間のCR単独を行うシーケンス1と、その逆の順番のシーケンス2にランダムに振り分けられた。NMESは50Hzの周波数で、週5回、1日50分間、両下肢に実施された。NMES期間中に有害事象はなかった。CRにNMES療法を併用した場合、CR単独に比べて、SPPBスコアおよび5回立ち上がり時間が有意に改善した。
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