本研究の目的は運動イメージ(MI)の反復回数の増加に伴い出現する疲労が皮質脊髄路の興奮性や運動課題遂行能力の向上に与える影響を調査し,メンタルプラクティスにおける効果的なMIの実施回数(負荷量)を検討することである.本研究の結果より,メンタルプラクティスはMIの継続的な反復により精神的な疲労を引き起こし,フィジカルトレーニングと同様にパフォーマンスの向上に影響を与えることが明らかとなった.臨床にてメンタルプラクティスを実施する際はMIの持続的な反復に伴う疲労がパフォーマンスの向上に悪影響を及ぼす可能性がある為に慎重な配慮が必要である.
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