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2023 年度 実施状況報告書

局所振動刺激と経皮的脊髄刺激を併用した新たなニューロモデュレーション法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K17517
研究機関東京国際大学

研究代表者

一寸木 洋平  東京国際大学, 医療健康学部, 准教授 (60778942)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード経皮的脊髄刺激 / 振動刺激
研究実績の概要

中枢神経疾患患者の運動機能回復を促進させる新たなリハビリテーション法の開発は、臨床家及び研究者間の共通の課題となっている。申請者はこれまで脊髄 後根への刺激が可能な経皮的脊髄刺激や、歩行に関連した末梢感覚入力が中枢神経系に及ぼす影響を明らかにしてきた。本研究では、これまでの知見を発展さ せ、局所振動刺激と経皮的脊髄刺激を併用した新たなニューロモデュレーション法が脊髄及び脊髄より上位の中枢神経系に及ぼす影響を明らかにすることを目的 とする。そして、中枢神経疾患患者の運動機能回復を促進させる新たなリハビリテーション法を開発することを最終的な目的とする。 初年度から、COVID-19により、計画していたデータ収集を行うことができなかったが、2023年度は、局所振動刺激装置の実験セットアップの構築と、局所振動刺激に関する基礎実験を行うことができた。具体的には、健常者9名に対して、1分間のアキレス腱に対する短期的な局所振動刺激の介入を行い、その前後で、経皮的脊髄刺激による脊髄反射を誘発・測定した。その結果、経皮的脊髄刺激によって誘発される反射の振幅が、振動刺激中に一過性に低下することがわかった。足底部への振動刺激の効果と同様に、抑制効果が多くの筋で生じることが明らかになった。初年度から計画が遅れているが、今後もデータ取集を進めていく予定である。 2023年度中に計測したデータについて、次年度の国際学会で発表することを予定している。今後、論文投稿も行っていく。その他、本研究内容に関係する共同研究については共著論文が国際学術雑誌(Experimental Brain Research)に採択された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度から、COVID-19により、計画していたデータ収集を行うことができなかったが、現在は実験を実施できている。当初の計画からやや遅れているが、今後もデータ取集を進めていく予定である。

今後の研究の推進方策

今年度の研究結果の「振動刺激による抑制効果」に関する研究内容を国際学会(2024年6月ISEK 名古屋)で発表する予定である。経皮的脊髄刺激との併用効果についても明らかにしていきたいと考えている。

次年度使用額が生じた理由

計画していた実験が進まなかったため、研究発表にかかる費用や被験者謝金の費用を次年度に使用する予定である。次年度は、国際学会での発表を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Modulation of corticospinal excitability related to the forearm muscle during robot-assisted stepping in humans2023

    • 著者名/発表者名
      Kitamura Taku、Masugi Yohei、Yamamoto Shin-ichiroh、Ogata Toru、Kawashima Noritaka、Nakazawa Kimitaka
    • 雑誌名

      Experimental Brain Research

      巻: 241 ページ: 1089~1100

    • DOI

      10.1007/s00221-023-06565-1

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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