研究実績の概要 |
国内トップクラスの大学女子駅伝部に所属する女子長距離走選手のうち同意を得られた選手を対象に調査を行った。 5月(シーズン開始時)、7月(合宿前)、9月(合宿後)、11月(大会期)と調査を施行。調査項目は、昨年度同様自記式アンケート調査で月経周期・走行距離・疲労骨折の既往、体組成、血液検査により女性ホルモン(LH, FSH, エストラジオール)、甲状腺ホルモン、骨形成マーカー(BAP, total P1NP)骨吸収マーカー(TRACP-5b, NTx)、骨質マーカー(ペントシジン, ホモシステイン)とした。さらに初回の調査では尿検査によりエクオールを評価した。 昨年度は疲労骨折をきたした選手を認めたが、月経状態や骨代謝、エクオールとの関連は明らかではなかった。調査時期と異なるタイミングであったことが影響したとも思われるが、骨密度やその選手自体の練習負荷などを評価することが必要であると考えられた。 今後の課題としては骨密度やアライメント、物理的負荷を評価することでより疲労骨折のリスク因子の評価が可能となると考えられる。
|