研究課題
過去20年に渡る電子メディアの急速な普及は、子どもの運動不足を引き起こすだけでなく、対面での交流機会を減少させ、社会性の発達に悪影響を及ぼしていることが危惧されている。加えて、日本の子どもの社会性は世界的に見て低い水準であることが報告されており、子どもの社会性の発達支援に資する研究は、日本が率先して行うべき喫緊の課題である。子どもの習慣的運動に伴う体力向上や適正体重の維持が子どもの認知神経発達を促すことが明らかになっているが、当該研究分野で主に注目されているのは学力と前頭前野機能であり、社会性と関わる認知機能や行動に着目した研究はほとんど行われていないのが現状である。そこで本研究は、習慣的運動に伴う体力向上や適正体重の維持が子どもの社会性に与える影響を明らかにすることを目的としている。令和3年度には、幼少期の体力・運動能力および体格と向社会性の関係を分析した。その結果、20mシャトルランおよび50m走の成績と向社会性の関係に正の相関関係が、BMIと向社会性の関係に負の相関関係が認められた。
3: やや遅れている
コロナウイルスの感染状況により、唾液オキシトシンの計測を行うことができなかったため。
唾液オキシトシンの計測を行うことができる状況になり次第、追加実験を行う。状況に応じて、他の代替指標を用いることも視野に入れて検討する。
新型コロナウイルス感染症への対応により、データ収集を当初の予定通り実施することができなかった。それにより、令和3年度に購入予定だった機器の購入費用や謝金の支出がなかったため。令和4年度には予定通りこれらの機器の購入費用や謝金の支出を予定している.
すべて 2022 2021 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 3件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 2件、 招待講演 5件)
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