研究課題/領域番号 |
21K17551
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
天笠 志保 東京医科大学, 医学部, 講師(特任) (30889275)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 身体活動 / 運動・スポーツ / 座位行動 / 生活活動 / 高齢者 / コホート研究 / 加速度計 / 疫学 |
研究実績の概要 |
近年、ウェアラブルデバイスの技術が著しく進歩し、身体活動の精密な評価が可能になった。例えば、日常生活に散在する家事などの低強度の身体活動の測定が精緻に行える。低強度の身体活動は、身体活動ガイドラインで推奨されている中高強度の身体活動に比べて、総身体活動量(総エネルギー消費量)に占める割合が大きく、健康効果が期待されている。本研究では、日本人地域在住高齢者において、ウェアラブルデバイスを用いて強度別の身体活動を評価し、低強度の身体活動が健康アウトカム(死亡や要介護、身体機能、認知機能等)に与える影響をコホート研究で明らかにすることを目的としている。本研究は、低強度の身体活動が健康効果に及ぼす新たな科学的エビデンスとなり、身体活動施策の新たな展開へ貢献することが期待できる。 本年度は追跡調査を実施した。対象者は十日町コホート調査のベースライン調査に参加した要介護認定を受けていない高齢者のうち、追跡調査の同意が得られた者とした。本研究のベースライン調査は2017年に実施しており、今回の調査ではベースラインから4年後のデータ(質問紙調査、体力測定、身体機能・認知機能の評価、身体活動・移動量の調査等を実施)を取得した。また、取得したデータの一部については単純集計を行い、十日町市に解析結果を報告した。現在はデータベースの作成に取り組んでいる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、追跡調査を実施することができた。調査を行った2021年の秋頃には、新型コロナウイルス感染症の感染者数が少なく、流行が比較的落ち着いていたものの、対象者の参加率が想定よりも低かった可能性がある。質問紙調査や体力調査の単純集計等は既に終了しており、今後はその他の調査項目についてもデータクリーニング・解析を進めていく予定である。なお、MRI検査は現在も進行中である。
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今後の研究の推進方策 |
現時点では計画通り順調に研究が進展しているため、今後も計画に基づき研究を推進する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度に追跡調査を実施したが、調査費用が計画よりも少なく済んだため、次年度使用額が生じた。追跡調査で取得したデータをもとに学会発表を次年度に行うこととし、その経費に充てる予定である。
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