研究課題
若手研究
本研究では,競技スポーツ選手と運動習慣のない大学生を対象に,質問紙調査ならびにスクリーニングテストを行い,競技別の仙腸関節障害の頻度を明らかにすることを目的とした.その結果,仙腸関節痛の既往率は競技間で有意差を認め,バスケットボールに比べ,水泳(既往率40%)で頻度が高かった.現在の仙腸関節障害の有訴者率は競技間で有意差を認めなかった.仙腸関節痛の既往率は競技間で異なることから,競技動作の反復が障害発生に影響する可能性が考えられる.
スポーツ医学,スポーツ理学療法
本研究により,仙腸関節痛の既往の頻度が競技間で異なることが明らかとなった.障害予防法を検討する上では,まず障害頻度の高い競技を明らかにする必要がある.本結果は,アスリートの仙腸関節障害予防の一助となることが期待される.