研究課題/領域番号 |
21K17574
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
松井 高光 帝京科学大学, 教育人間科学部, 助教 (60804664)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 頚部外傷 / 柔道 / スポーツ外傷 / バイオメカニクス / 内股 |
研究実績の概要 |
柔道に起因する頭部,頚部の損傷による死亡事故や後遺症の残る重大事故が発生している.頚部の負傷による事故は,特に,取りが自ら内股を掛けて頭頂部から落ちて,「ダイブ」するように畳に突っ込む行為で頚椎を過屈曲する受傷機転が多く,予防策の確立が急務である.内股を掛けた最後に頭部が前傾してしまう背景には,実戦場面における「崩し」局面での不十分な崩しが要因であると推察される. そこで本研究においては,実践場面と同じように受けが抵抗可能な条件下の内股施技において,崩しの主動部位である取りの上肢と受けの体幹部の動きをバイオメカニクス的観点から詳細に記述し,競技レベルによる差異が有する意義について論及することが目的である. 令和3年度においては,女子大学生アスリートを対象として,受けが抵抗をしない条件下,および受けが抵抗可能な条件下で実験を行った.反射マーカーを添付しつつ,取りが違和感なく施技が行えるような必要最低限の襟と袖部分のみの実験用柔道衣を用いて実験を行ったが,受けが抵抗しない場面におけるキネマティクス的データだけでなく,受けが抵抗することが可能な場面におけるキネマティクス的データの取得が可能であることを確認した.さらに,相手の抵抗の有無や,施技開始前の位置関係の差異により,取の上肢動作や動作局面時間の差異が認められた. しかし,新型コロナウイルスの影響により,感染症対策を講じた上での実験計画に修正をしたため,測定項目,および被験者数等に関して,予定していた規模から大幅に縮小をしたうえでの実験となった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延に影響を受け,実験施設の利用制限が年間を通して継続されるとともに,本研究は人と人との身体的接触を回避する措置を講ずることが困難であることから,測定項目,および被験者数を予定していた規模から大幅に縮小をして実験を行った. 令和4年度においては,昨年度に行った実験を踏まえて,感染症対策を講じた上で,当初計画をしていた研究を実施するため準備を進める.
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の状況を見極めながら,研究に着手できる状況を整えるとともに,すでに実施した実験結果の解析作業を進め,論文公表等を積極的に行うなど,できる事は鋭意取り組んでいきたい.また,今後のコロナ禍の状況にもよるが,研究計画の変更も視野に入れ,有意義かつ有効的に研究活動が遂行できるように臨機応変に対応していきたい.
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延に影響を受け,実験施設の利用制限が年間を通して継続されるとともに,本研究は人と人との身体的接触を回避する措置を講ずることが困難であることから,測定項目,および被験者数を予定していた規模から大幅に縮小をして実験を行ったため.
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