研究課題/領域番号 |
21K17575
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研究機関 | 京都先端科学大学 |
研究代表者 |
成相 美紀 京都先端科学大学, 教育開発センター, 講師 (10825128)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 足関節捻挫 / チームスポーツ / トレーニング |
研究実績の概要 |
足関節捻挫はチームスポーツにおいて発生率が高いスポーツ外傷であり、予防の取り組みが求められているものの受傷・再受傷の要因は未だ不明な点が多い。チームスポーツにおいて足関節捻挫を効果的に予防し発生率を減少させるためには、足関節捻挫の内的危険因子を有する選手を特定した上で、トレーニングの負荷の増減が足関節捻挫の発生率に関与するかを解明する必要があると考えられる。 本研究課題は、選手が持つ足関節捻挫の内的危険因子に対して、外的な要因であるチームで行うトレーニングの負荷がどのように作用するのかを継続的な傷害調査とトレーニングの負荷のモニタリングによって解明することを目的としている。 本年度は、足関節捻挫の内的危険因子を特定するため、主に足関節捻挫の発生状況の調査と、足関節周囲の筋力、可動域、不安定性などの特性に加え、ジャンプ能力や方向転換能力などのチームスポーツの専門的な体力を測定する予定であった。測定に必要な機材の準備と測定実施の訓練は完了したものの、新型コロナウイルス感染症の影響により対象者への調査・測定を開始することができなかった。また、対象者の募集には1チームの協力を得ることができているが、今後は協力チームを増やすとともに、予定していた調査・測定を速やかに開始する必要がある。さらに、足関節捻挫の発生とトレーニングの負荷との関係を検討するために、対象者がチームで実施している日々のトレーニングの負荷についてモニタリングを開始する必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により調査・測定が開始できなかったため、研究の進行が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により調査・測定が開始できず、測定に必要な機材の準備と測定実施の訓練を実施するのみとなった。現在1つのチームから協力を得て対象者を募集しているが、今後は募集する範囲を広げることで対象者数を増やすように努める。そして、予定していた調査・測定をすみやかに開始し、足関節捻挫の内的危険因子の特定を進める。また、トレーニングの負荷が足関節捻挫の発生に関与するかを検討するため、対象者が日々の練習や試合などに参加している時間と自覚的な運動強度を調査することによってトレーニングの負荷をモニタリングする。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響により調査・測定が実施できなかったため、実施に必要な人件費・謝金、旅費の支出がなかったため次年度使用額が生じた。今後、調査・測定を開始した際の費用として使用する。
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