研究課題/領域番号 |
21K17577
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研究機関 | 旭川市立大学短期大学部 |
研究代表者 |
東郷 将成 旭川市立大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (90846312)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 血糖値 / インスリン / インクレチン / 急速回復 / 栄養組成 |
研究実績の概要 |
合宿や練習などで持久的運動が1日に複数回実施される場合,運動のエネルギー源であるグリコーゲンの急速回復が必要となる.応募者はこれまでブドウ糖と乳化した脂質で特製したアイスクリームの摂取がインスリン分泌の亢進に伴う筋グリコーゲンの急速回復に与える影響を研究してきた(令和元年度科研費研究活動スタート支援採択課題,実験遂行中).当研究で得られた知見および課題として,運動直後のブドウ糖特製アイスクリームの摂取は,筋グリコーゲンの回復に有効であるものの,最大限に有効である食品の栄養組成は明らかとなっていない.本研究は,運動直後のグリコーゲンの急速回復のための有効な栄養摂取方法を明らかとするため,1.グリコーゲンをより回復させる食品の栄養組成を明らかとする,2.急速回復時の筋肉および肝臓におけるグリコーゲンの動態を明らかとする,3.グリコーゲン回復後の運動パフォーマンスに及ぼす影響を検討することを目的とする.研究の進捗として,異なる栄養組成のアイスクリームの調整を行い,検討すべき3条件の栄養組成のアイスクリームの調整に成功した.その後,7名の対象者に対して,安静時摂取による糖代謝の動態の検討実験を実施した.得られた試料をもとに現在分析を行っている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は,運動直後のグリコーゲンの急速回復のための有効な栄養摂取方法を明らかとするため,1.グリコーゲンをより回復させる食品の栄養組成を明らかとする,2.急速回復時の筋肉および肝臓におけるグリコーゲンの動態を明らかとする,3.グリコーゲン回復後の運動パフォーマンスに及ぼす影響を検討することを目的としてきた.実験環境の変化と度重なる新型コロナウイルスの流行に伴って,実験計画の変更を余儀なくされた.令和3年度,令和4年度に計3回の実験実施を計画したが,新型コロナウイルスの流行に伴って研究活動スタート支援に関連した実験の進捗が遅れたため,延期となった.令和5年度に実験を再開できたため,計画の遅れを取り戻せるよう調整を行なっている.
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルスの流行に伴って,実験が延期となっていた.令和5年度に実験1を再開することができたが,完遂に至っていないため実験の実施と公表を目指している.また,実験計画の遅延と実験環境の変化に伴って,予定していた2実験を精査し,1実験で成果が得られるよう調整を行い,当課題の完遂を目指す.
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの流行に伴って,令和3年度,令和4年度の計3回の実験延期を余儀なくされた.令和5年度に実験を再開できたため,計画の遅れを取り戻せるよう調整を行なっている.計画していた実験が延期となった影響により,次年度に科学研究費の使用が生じた.使用額の内訳は前年度に計画していた物品の計上となる.内訳としては,前日の規定食や試験食品,血液検査のための採血器具,得られた血液を分析するためのキットのための金額である.必要数の計算方法として,ブドウ糖は研究対象者の体重が70 kg に対して,1.2 g/kg 体重で計算した.正中肘静脈の採血の器具および血糖値,乳酸値の測定は8回×3条件×10名として計算している(採血に使用する針 ,アダプタ,ホルダーはテルモ社製のものを使用する).GIPキットは矢内原研究所社製のYK253 Human GIP(Total)ELISAを使用し,検体測定のため1キットあたり40回の測定回数を考慮し,7キットとして計上している.また,感染対策として,不繊布マスク,ゴム手袋,アルコールを計上した.
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