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2022 年度 実施状況報告書

アスリートにおける運動誘発性鉄欠乏の要因の検討ーエネルギーバランスに着目してー

研究課題

研究課題/領域番号 21K17584
研究機関東京大学

研究代表者

石橋 彩  東京大学, 大学院総合文化研究科, 特別研究員 (40756524)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードヘプシジン / Low energy availability / 鉄代謝
研究実績の概要

競技者特有の高強度・長時間の運動・トレーニングはヘプシジン(鉄の吸収を阻害するホルモン)の分泌を亢進させ、鉄欠乏を誘発するという新たな視座からの研究が注目されている。申請者は、アスリートの低エネルギー状態が運動誘発性のヘプシジンの亢進に及ぼす影響について着目している(Ishibashi et al.
2020)。アスリートでは、Female Athlete Triad(FAT)と呼ばれる減量などを目的とした不適切な食事制限による「low energy availability(LEA; 利用可能なエネルギー量の低下した状態)」が、月経異常や疲労骨折などを誘発する原因として考えられているが、LEAのアスリートでは貧血も多くみられる。LEAでのトレーニングは、利用可能なエネルギー量が通常状態と比較して日中のヘプシジンの分泌を慢性的に亢進させる可能性が高いと考えられるが、鉄の吸収率をどの程度低下させ、鉄欠乏に影響しているかは明らかになっていない。ここでは、低エネルギー状態での運動がヘプシジンの影響により鉄の吸収率を低下させ、鉄欠乏を生じさせるのではないかと仮説を設けた。
昨年度から鉄の吸収率の評価方法の検討に着手しており、運動に伴うヘプシジンの分泌が鉄の吸収率に及ぼす影響を検討する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度から取り組んでいる鉄の吸収率に関する評価方法の検討に時間を要しており、今年度以降に実施を計画している運動に伴うヘプシジンの分泌が鉄の吸収率に及ぼす影響については検討することができなかった。

今後の研究の推進方策

今後、鉄の吸収率の評価を用いて、Low energy availabilityや運動に伴うヘプシジンの分泌が鉄の吸収率に及ぼす影響を検討していく。

次年度使用額が生じた理由

鉄の吸収率の評価方法の検討に時間を要しており、今年度実施を計画していた運動に伴うヘプシジンの分泌が鉄の吸収率に及ぼす影響については検討することができておらず、次年度使用額が生じた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Iron Metabolism following Twice a Day Endurance Exercise in Female Long-Distance Runners2022

    • 著者名/発表者名
      Aya Ishibashi, Naho Maeda, Chihiro Kojima, Kazushige Goto.
    • 雑誌名

      Nutrients

      巻: 14(9) ページ: ー

    • DOI

      10.3390/nu14091907

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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