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2022 年度 実績報告書

新規レジスタンス運動マウスモデルの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 21K17587
研究機関常磐大学

研究代表者

佐藤 瑞穂  常磐大学, 人間科学部, 助教 (20867668)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワードマウス / うつ病 / トリプトファン / メタボローム解析
研究実績の概要

本研究は、うつ病やオーバートレーニング症候群などの精神疾患の発症に「運動」「栄養」がどのように関連しているかを検討した。そのため、うつ病モデルマウスである社会的敗北モデルマウスを用いて、運動介入、食事介入を実施した。柑橘フラボノイドであるヘスペリジンの給与は、社会的心理ストレスによるうつ病モデルマウスの脳内のトリプトファン-キヌレニン経路を調節することで、うつ病モデルマウスのうつ病用行動を抑制することが明らかになった。また、ヘスペリジンの給与は、急性炎症ストレスによるうつ病モデルマウスの脳内のトリプトファン-キヌレニン経路を調節し、末梢の白血球数を調節することを明らかにした。
また、アスリート選手の運動後の尿中代謝産物をメタボローム解析した。尿中代謝産物は、467種類の代謝産物を検出することができた。チームスタッフの尿中代謝産物と比較して8つの代謝産物がアスリート選手で有意に増加していることが明らかとなった。アスリートの尿中代謝産物は、トレハロースやマルトース、馬尿酸が有意に増加していた。しかし、尿中アミノ酸量は、チームスタッフとの有意な差は検出されなかった。
うつ病の発症原因の一つに、トリプトファン-キヌレニン経路が関連していることが示唆された。骨格筋は、トリプトファン-キヌレニン経路を調節し、うつ病発症に関連する代謝産物を代謝し脳への輸送を止めることが示唆されている。しかし、運動後のアスリート選手の尿中代謝産物をみると、トリプトファン代謝産物は、チームスタッフと差がなかった。今後、うつ病モデルマウスに急性・慢性的な運動負荷をかけ、うつ病発症に関連するトリプトファン-キヌレニン経路がどのように変化するかを検討していく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Dietary Hesperidin Suppresses Lipopolysaccharide-Induced Inflammation in Male Mice2022

    • 著者名/発表者名
      Sato Mizuho、Okuno Alato、Ishisono Keita、Yajima Yuhei、Toyoda Atsushi
    • 雑誌名

      International Journal of Tryptophan Research

      巻: 15 ページ: -

    • DOI

      10.1177/11786469221128697

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Effect of Probiotic Bifidobacterium bifidum TMC3115 Supplementation on Psychosocial Stress Using a Sub-Chronic and Mild Social Defeat Stress in Mice2022

    • 著者名/発表者名
      Yoda Kazutoyo、Harata Gaku、Sato Mizuho、Miyazawa Kenji、Ohsawa Natsuki、He Fang、Toyoda Atsushi
    • 雑誌名

      Nutrients

      巻: 14 ページ: 970~970

    • DOI

      10.3390/nu14050970

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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