研究課題/領域番号 |
21K17590
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
丹治 史弥 東海大学, スポーツ医科学研究所, 特任助教 (00804957)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ストレングストレーニング / プライオメトリクストレーニング / ランニングエコノミー / 走パフォーマンス / アスリート / 表面筋電図 / RFD |
研究実績の概要 |
ストレングストレーニングは、長距離走パフォーマンスに重要な能力であるランニングエコノミーを改善すると知られているものの、その実施における効果的なトレーニング方法については議論が続いている。高負荷のストレングストレーニングは低負荷に比べてランニングエコノミーや筋発揮能力の改善が大きいと知られている一方で、低負荷にプライオメトリックトレーニング(プライオメトリクス)を組み合わせたトレーニングも非常に効果的であると示されている。そこで本研究は、1)高負荷ストレングストレーニングにプライオメトリクスを組み合わせたトレーニングの効果を明らかにし、2)走行中の筋活動の変化を評価することによってストレングストレーニングによるランニングエコノミー改善のメカニズムを検討することを目的とする。 2021年度は、8名程度の長距離ランナーを対象に4つの群(高負荷ストレングストレーニング群、高負荷ストレングストレーニング+プライオメトリクス群、低負荷ストレングストレーニング+プライオメトリクス群、対照群)に分けて、通常のトレーニングに加えてストレングストレーニングを実施させ、その効果を検証していく予定であった。しかしながら、研究代表者の所属機関における新型コロナウイルス感染症対策によって、不定期に入構が制限されることが多く、トレーニング実験の計画・実施が困難であった。また、筋発揮能力の1つであるRate of Force Development(RFD)の測定機器の納期が大幅に遅れ、RFDとランニングエコノミーおよび走パフォーマンスの関係を横断的に調査することもできなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2021年度は研究代表者の所属機関における新型コロナウイルス感染症対策によって、不定期に入構が制限されることが多く、トレーニング実験の計画・実施が困難であった。また、RFDの測定機器の納期が大幅に遅れ、RFDとランニングエコノミーおよび走パフォーマンスの関係を横断的に調査することもできなかった。したがって、2021年度の研究計画に対して、研究活動が一切実施できておらず、進捗状況は遅れていると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は研究代表者の所属機関も制限なく入構できているため、引き続き感染症対策を施しながらも研究活動を再開している。まずは、長距離ランナーのRFDとランニングエコノミーおよび走パフォーマンスの関係を明らかにし、筋発揮能力の重要性を検討する。その後、当初の計画通り、4つの群を設けて、トレーニング実験を開始していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度は研究代表者の所属機関における新型コロナウイルス感染症対策によって、入構が制限されることが多く、トレーニング実験の計画・実施が困難であった。そのため、被験者への謝金や研究補助者への謝金(人件費)、研究成果の発表などが実施できなかった。 2022年度はまず、RFDとランニングエコノミーや走パフォーマンスとの関係を調査し、その後4つのトレーニング群におけるトレーニング実験を随時実施したいと考えている。RFDとランニングエコノミーや走パフォーマンスとの関係については2022年度中に研究成果として発表を行う予定である。
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