本研究の目的は、子どもの個性と状態に応じた心身の自己調整のためICT教育プログラムを開発することであった。研究1では、短時間で実施可能なリラクセーション法(例;瞑想)及びアクティベーション法(例;ダンス、ストレッチ)を確立した。研究2では、学校現場での心身の自己調整及び目標設定に関する教育を可能とするICT教育プログラムを開発し、予備的な介入によってプログラムの精緻化を図った。研究3では、比較介入研究を行い、介入群において「新しいことへのチャレンジ」や、学校教育における「目的やめあての意識」「興味関心」、日常生活における「長期的な活動計画の立案」といった項目において有意な向上が確認された。
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