研究実績の概要 |
がん患者の心理社会的支援サービスの利用を予測するモデルとしてHealth Action Process Approach(HAPA; Schwarzer, 2008; Schwarzer et al, 2011)が適合するか検討するために,心理社会的支援サービスの利用に関するHAPAの構成要素を測定する尺度作成に取り組んだ。 2021年度-2022年度に,長期入院中ではない,がんの診断から5年未満という条件を満たしたがん患者約約500名を対象とし,web調査を3度にわたって実施した(Time1-Time3)。属性項目(年齢,性別など)に加え,心理社会的支援サービスの利用に関するHAPAの構成要素(結果予期,リスク知覚,自己効力感,行動意図,行動計画)や心理社会的支援サービスの利用状況などについて尋ねた。2023年度は,データクリーニング,データセットの作成,そして尺度の項目選定に関する分析を進めた。
別途,過去にがん患者を対象に収集したデータを活用し,がん患者の心理社会的支援サービスの利用とPosttraumatic Growthの経験の関係性について検討し,論文にまとめて発表した。
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