運動器疾患の一つである関節リウマチは、生物製剤の発展により、寛解しうる疾患になりつつあるが、生物製剤は高価であり副作用の危険性が高い。日々の食生活により関節リウマチの予防ができれば、健康寿命の延伸につなげることが期待できると考え検討した。その結果、ピシフェリン酸や酒粕等の食品・栄養成分による関節リウマチ進行抑制効果を明らかにし、作用機序に炎症性サイトカイン発現抑制やインテグリン発現抑制が関与することを明らかにした。さらに、関節リウマチの進行に伴って悪化する各種臓器への影響について検討した結果、食品・栄養成分の摂取は関節リウマチの進行に伴って悪化する脳機能や腸機能を維持することが分かった。
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