本研究では,通信トラフィックを従来よりも高精度に分割する手法と,そのような手法が通信アプリケーションの性能に与える影響を評価した.パケットレベルでのトラフィック分割により,高い精度を獲得できる一方で,受信側ではパケットの到着順序が乱れて再整列処理を要する.そこで,本研究ではパケットの到着順序をなるべく乱すことなくパケットレベルでトラフィックを分割する手法を提案した.また,本研究では通信アプリケーションとしてリンクアグリゲーション(LAG)とマルチパスルーティングに焦点を当て,高精度にトラフィックを分割することで従来よりもスループットを向上できることを示した.
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