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2021 年度 実施状況報告書

「柔らかさ」に着目した感性の神経基盤解明の試み

研究課題

研究課題/領域番号 21K17840
研究機関札幌市立大学

研究代表者

矢久保 空遥  札幌市立大学, デザイン学部, 助教 (50780079)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード柔らかさ / 共感覚的比喩 / 通様相性 / 脳磁図(MEG)
研究実績の概要

本研究では感性評価語である「柔らかさ」に着目し, 感性をもたらす神経基盤の解明を目指しており、本年度は実験参加者を対象として、「柔らかさ」に対応する視覚・触覚刺激がどのような質であり、どのような強度であるのかを明らかにすることを目指した。しかしながら、新型コロナウィルス感染症の蔓延により、実験参加者を対象とした実験の実施が困難となり、視覚刺激と「柔らかさ」、触覚刺激と「柔らかさ」の関係を明らかにすることができなかった。そこで、新型コロナウィルス感染症が蔓延している状況であっても実験を実施できる方法を検討した。具体的には、視覚刺激を提示する評価実験では当初から想定していたVRゴーグルであるOcculus Questを用いるが、これを複数機用意し実験参加者に対して配布することで、各実験参加者の自宅等といった比較的感染リスクが少ない環境で実験に参加できるようにする方法を考えた。この際、評価方法も一元的にVRゴーグルキットを用いることを検討している。また触覚刺激を提示する評価実験では、対面実験時と比べて環境のコントロールが課題ではあるが、触覚刺激サンプルを複数個作成し、実験参加者にこれらを配布するなどの対応を検討している。さらに、蔓延状況によってはシールドルームを利用することで、他者との接触機会を減らしつつ、気温・照明環境等を統制するという方法についても検討している。以上のように、刺激の提示方法や評価方法を新たに計画するとともに、新たに採用することとした刺激の提示方法に即した視覚刺激の準備を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウィルス感染症の蔓延に伴い, 実験参加者を対象とした評価実験の実施ができなかったため.

今後の研究の推進方策

2022年度に入り, 新型コロナウィルス感染症蔓延下の日本における社会的な適応が進んできたという背景もあり, 状況をみながら評価実験を実施していく. 引き続き通常の評価実験の実施が困難である場合は, 2021年度に用意したVRゴーグルを各実験参加者に貸与し, 各々が感染リスクが低い環境下で実験に参加できる方法に切り替えて実施する. 触覚刺激に関しても, 視覚刺激と同様に刺激サンプルを各実験参加者に配布することで, 感染リスクの低い環境下で実験に参加できる方法に切り替えることを検討している.
以上のような実験方法の修正を加えることで, 当初予定していた研究のさらなる推進に努める予定である.

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス感染症の蔓延状況を鑑み、感性評価実験を実施しなかったため。

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公開日: 2022-12-28  

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