研究課題/領域番号 |
21K17860
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大知 正直 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任研究員 (20805527)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 情報拡散型社会問題 / クレイム申し立て / 構築主義的アプローチ / 社会問題 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,人々の悩みや共感を社会問題として検出し,可視化,解決へつなげる仕組みを構築することである.急速に高度化・複雑化する現代社会において,人々の悩みも多様化している. そして人々は自身に近い関係者の悩み,社会全体の問題のようなごく一部の問題しか関知できなくなっている.また,社会問題の解決手段は,予算や人的資源の制約のために, 現在のように公的機関が中心となって解決に取り組むだけでなく,ソーシャルビジネスと呼ばれるような,多様なステークホルダーが参画しビジネスモデル化を行った上で継続的に解決していく形に変化していくことが期待されている.そこで,本研究では,申請者らが定義する「情報拡散型社会問題」に注目し,それらを自動的に検出,分析,可視化を行うための”SNSデータを利用した情報拡散型社会問題検出システムの開発”を行うことを目的とする.本年度は,主にシステムのプラットフォーム開発を行った.システムはTwitter Academic APIから取得したデータを入力すると,自動的に各投稿のクレイム申し立て判定,社会問題語の抽出,ユーザのクラスタごとの分布を算出,半自動的に可視化を行うものである.プラットフォームはAWS上に構築を行った.また,次年度に行う予定のワークショップ開催に向けた課題調整も行った.具体的には開発したプラットフォームを用いて,想定する企業,話題について,分析とニーズのマッチングの検討を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的は,人々の悩みや共感を社会問題として検出し,可視化,解決へつなげる仕組みを構築することである.これを達成するために,3つの課題を設定している.それは,1.情報拡散型社会問題の検出のためのシステム開発,2.効率的に多くの情報拡散型社会問題を広く提示し,解決へ貢献できる可能性のある企業・団体をマッチングすること,3.ワークショップ等を通じて解決へのニーズや可能性のある問題の持つ特性について明らかにすること,である.本年度は主に課題1に対して取り組み,システム開発に関しては概ね完了した.これによって全体計画の約1/3が実行されたことになり,おおむね順調に進展していると考えられる.
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今後の研究の推進方策 |
本研究の目的は,人々の悩みや共感を社会問題として検出し,可視化,解決へつなげる仕組みを構築することである.これを達成するために,3つの課題を設定している.それは,1.情報拡散型社会問題の検出のためのシステム開発,2.効率的に多くの情報拡散型社会問題を広く提示し,解決へ貢献できる可能性のある企業・団体をマッチングすること,3.ワークショップ等を通じて解決へのニーズや可能性のある問題の持つ特性について明らかにすること,である.課題1に関しては概ね完了し,次年度以降は課題2,3に関して進める予定である.すでに今年度内に課題2のワークショップ開催に向けた,テーマ設定による分析結果の違い,検討を行っており,引き続き順調に進めることが可能な見込みである.
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍による国際会議,国内出張の減少のため.
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