研究課題/領域番号 |
21K17877
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
鄭 臨潔 京都大学, 化学研究所, 助教 (30830202)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 微量元素 / 太平洋 / インド洋 / UV照射 / 保存時間 / スキャベンジ |
研究成果の概要 |
筆頭著者として,北太平洋および南太平洋についての論文をそれぞれ地球化学のトップジャーナルであるGlobal Biogeochemical CyclesおよびGeochimica et Cosmochimica Actaに発表した. また,南太平洋における栄養塩型元素の供給源・除去源に関する論文Marine Chemistryに発表した. 共同作者として日本海とオホーツクの論文を一つ,亜寒帯北太平洋の論文を一つ発表した.パラジウム,プラチナ,金の分析法の論文一つ,およびジルコニウム,ニオブ,ハフニウム,タンタルの分析法とこの開発した分析法を用いてインド洋の分布についての論文を二つ発表した.
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自由記述の分野 |
海洋化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
①これまでの研究は一つの元素または少数の元素の報告がほとんどで,多元素分析に基づく報告は少ない.②これまでの多くの研究は,大西洋に集中している.太平洋やインド洋における報告は少ない.③海水中金属の分析にUV照射条件の世界的な標準がない. 私は,太平洋およびインド洋の微量金属9元素の分布を明らかにした.このデータはこれらの元素の全球的な変動を調べるのに不可欠である.また,海水試料を酸添加から分析までの保存条件や海水分析時のUV照射による金属濃度変化を調べることで世界の統一標準を作るのに重要である.私は2年間かけて外洋と内陸海水中微量元素の経時変化を追跡し、酸添加に必要な安定化時間を明らかにした.
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