放射線緩和剤ロミプロスチムを処置した致死線量放射線全身ばく露マウスの脾臓では被ばく後に間葉系間質・幹細胞の増加が認められた。被ばく後に細胞外小胞(EVs)を回収し別の被ばく個体へ投与したところ、高い救命効果が認められた。そのEVsにはmiR-144-5pが高発現しており、EVsが脾臓もしくは肺から放出されている可能性が高い。KEGGパスウェイ解析ではHippo signal pathwayが、Gene Ontology解析では細胞死促進に関するGo termが候補に挙がり、miR-144-5pは細胞死誘導に関与する遺伝子群を標的とすることで放射線障害の軽減に寄与している可能性が考えられる。
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