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2023 年度 研究成果報告書

放射線誘発組織障害に対する組織修復幹細胞の治癒効果と分泌小胞の関与

研究課題

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研究課題/領域番号 21K17887
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分63020:放射線影響関連
研究機関弘前大学

研究代表者

山口 平  弘前大学, 保健学研究科, 助教 (00782822)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード急性放射線症候群 / 細胞外小胞 / マイクロRNA / 緊急被ばく医療 / 被ばく個体救命
研究成果の概要

放射線緩和剤ロミプロスチムを処置した致死線量放射線全身ばく露マウスの脾臓では被ばく後に間葉系間質・幹細胞の増加が認められた。被ばく後に細胞外小胞(EVs)を回収し別の被ばく個体へ投与したところ、高い救命効果が認められた。そのEVsにはmiR-144-5pが高発現しており、EVsが脾臓もしくは肺から放出されている可能性が高い。KEGGパスウェイ解析ではHippo signal pathwayが、Gene Ontology解析では細胞死促進に関するGo termが候補に挙がり、miR-144-5pは細胞死誘導に関与する遺伝子群を標的とすることで放射線障害の軽減に寄与している可能性が考えられる。

自由記述の分野

放射線科学、放射線生物学、放射線防護、被ばく医療

研究成果の学術的意義や社会的意義

今後の原子力の安全利用や福島第一原発を含めた廃炉作業、将来の宇宙開発や核テロの脅威等に対し、放射線被ばくへの適切な医療安全対策は必須である。グローバルな観点からみても原子炉の数は増え続ける一方であり、人類は放射線事故や放射線被ばくのリスクと常に隣り合わせにある。細胞外小胞には、由来する細胞の種類に依存した多様な種類の分子が含まれ、放射線損傷又は障害軽減応答に特異的な分子が内在している可能性があり、生体内分子を緊急被ばく医療対策に応用することを視野に入れた新たなアプローチとなる。

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公開日: 2025-01-30  

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